草原の輝き



あれほど鮮やかだった輝きが
今は私の目から永久に取り去られたとしても
それが何だと言うのだろう。
草原が輝き、花が美しく咲いていた時が
もう二度と戻って来なくても
嘆くのはやめよう。それよりも
残されたものの奥に秘められた
力強さを見よう。
今まで私の内に在り、これからも常にいて
くれるに違いない優しさの中に。
人間の苦しみから生まれる慰めに満ちた想い
の中に。




ワーズワース 「幼き日から」
佐藤友紀訳