8 1/2 はっかにぶんのいち

『8 1/2』
フェリーニ映画の中で、もっとも回数観た作品。

80年代は、映画サークルの自主上映が盛んだった頃で、
情報誌のLマガや〝ぷがじゃ〟(なつかしい)でチェックしては、
遠くの場所でもせっせと足を運んだものです。

映画の撮れなくなった映画監督の苦悩を、フェリーニ自身に置き換えた自伝的映画。
家族の愛に包まれた幼少時代と、スキャンダラスな現在の自分とのギャップに苦しみながら
次第に、過去と現在そして夢と現実が交錯した世界へと迷い込んでいく。
前衛的で大胆かつイマジネーションな映像は、ニーノ・ロータの音楽によって最大限に引き出さ
れる。
フェリーニとロータの名コンビが生んだモノクロ映画の傑作。

もしも足長おじさんが現われて、
「なんでもすきなように映画を撮ってごらん。」と言われたら、
フェリーニの他に、アンドレィ・タルコフスキーやテオ・アンゲロプロスみたいな映画を撮ってみたい。
それは、ちょっとした妄想の話。
フェリーニは「映像の魔術師」。タルコフスキーとアンゲロプロスは、それぞれ「映像の詩人」と呼ばれた映画監督。

『8 1/2』の公式名は、『はっかにぶんのいち』。
数学の帯分数はこの読み方で習いました。
ところが、友人で3つ年下のCacoは、「はちとにぶんのいち」と読んだ。
ちょうど二人の年齢差が、学校で教え方が変わる境目だったと思われます。
「はっか(8箇)1/2」ではなく「はちと(8&)1/2」。一文字違うだけですごい違和感でした。
けれど、フェリーニの映画は『はっかにぶんのいち』。これからも変わりません。


フェデリコ・フェリーニ

 1993年10月31日逝去
 フェリーニの亡骸は、国葬によって母国イタリアの人達に送られました。
 初期の代表作『道』のジェルソミーナ、妻であるジュリエッタ・マシーナが亡くなったのは、それから
 わずか5箇月余りのこと。


「8 1/2」(1963) 伊・仏合作
  
監督 フェデリコ・フェリーニ
音楽 ニーノ・ロータ
出演 マルチェロ・マストロヤンニ
    アヌーク・エーメ 他






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Comment

あとりえすわやま | URL | 2008.10.31 18:55 | Edit
私は、タルコフスキー派!
幻想的、印象的な、”水”の使い方、大好きです。
fookey | URL | 2008.10.31 23:42 | Edit
すわやまさん 
タルコフスキー派! まじですか~~滅多にそういう人と出会いません。
私は、個性のちがう3名に同じくらい魅かれます。
“幻想的、水の使い方”が、特に印象的だったのは「ノスタルジア」「鏡」「ストーカー」(※道案
内人の意味)です。タルコフスキーも全作品何度も観に行きました。
あとりえすわやま | URL | 2008.10.31 23:55 | Edit
特に”ストーカー”が大好きなんですが、、、
いつのまにか、この国ではこの題名は,注*をいれないといけなくなっちゃったですねえ、、、
あの水の感覚、感触はとてもよくわかるんです。私とおんなじ感触で感じてるなって。自分の夢が映画になってるのを見てるような感じがします。

fookey | URL | 2008.11.01 00:35 | Edit
すわやまさん 
私も特に好きな作品です。音楽もとてもいいですね。
すわやまさんの夢、ずっと追求していってください。
そして、心に届くような写真をまた拝見したいです。

| | 2010.07.13 01:45
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fookey | URL | 2010.07.13 01:54 | Edit
わーい、お知らせありがとうございます!楽しみ楽しみ♪
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