西野水道という岩穴の不思議な水路があります。
昨年、朝のTV番組「おはよう朝日です」で紹介されたのを観て以来、
いつか行ってみたいと思っていました。
見学自由。ヘルメット、長靴、懐中電灯、軍手が用意されていますので、
迷わず全部お借りするのがよいです。
(足元は大丈夫だろうと甘くみて、長靴を履かずエライ目に・・)
こちらが入口。

西野水道
滋賀県指定文化財 西野水道は、西野の西山という山の麓に
琵琶湖へ向かって貫かれてる高さ約2m、幅約1.5m、長さ約250mの排水用の岩穴です。
今から170年前、たびたび洪水に見舞われていた西野地区を洪水から守るために、
充満寺の第11世・恵荘上人の発起により行われた大土木事業です。
能登、伊勢から石工を招き、実に6年の歳月と1275両をかけて
ノミだけで掘りぬかれた手彫りの岩穴です。
※高月町観光ガイドマップより引用
中は真っ暗闇。懐中電灯で照らしてみると、
ノミだけで掘られたあとがよくわかる。

足元も岩場で高低差があり、山の水でけっこう深い水溜りができていたり。
長靴を履いていたら、もうすこしスムーズに歩けたと思います。

足元を気にしていたら何度も頭を打ち、(でもヘルメットで安全)
出口が見えたときは心底ホッとした!

出口を振りかえってみる。

帰りは、すぐ隣にある二代目の水路を通ったのでラクラク♪
現在はその隣にある三代目に放水しています。
あとで気づいたけど、この日来てた観光客は初めからこちらの水路を通って帰っていた。
初代の岩穴を通ってきたのは私たちだけだったようです。
知らんやろ~おもしろいのにぃ。^^;

実際に水路を通ってみてただ感心するばかり。
掘り抜いて進んでいった人たちの執念というのか感じました。
それだけ水害による被害と飢餓に苦しんでいたのだと思います。
工費は現在の価格にして約5億円相当だとか。
すべて村人から賄われたそうです。
二代目水路入口にある石碑

西野水道を抜けると目の前に琵琶湖が広がる。
とてもすがすがしい気分。来ることができて本当によかった。
